好
「好き」の気持ちを忘れかけました。
暑いあつい8月、皆様どうお過ごしですか?私ははちゃめちゃに楽しいです。ゲイちゃんとずっといっしょ!な8月は暑さなんて忘れてしまう。オタクとご飯に行くのも、中華街を歩くのも、海ではしゃぐのも、楽しくてキラキラで、これが色褪せていくのがさみしくて、それでも宝物で、ずっと覚えていたいんだ。汗をかくのも暑いのも嫌いだけどこんな夏なら何回でも過ごしたいと思った。
毎日毎日だいすきでたまらなくて、愛おしくて会いたくて、でも、そんな気持ちが
ふわっ
と消えてしまった。
それは本当に急で、だいすきーって気持ちで寝たのに朝起きたら逃がしてた。毎日毎日たいせつにぎゅうって抱きしめて逃がさないようにしていたのに。そしたらなにも考えることがなくなってしまって、虚無、そう、この感情前にも。え?なんで?どうしちゃったの私。私にも分かりません。誰にもわかりません。誰も悪くなくて。
そしたら生きる気力もなくして2日間で3kg落ちた。そんなにいつも生きたい気持ちはないけど、ほんとにこのまま消えちゃうと思った。消えちゃっていいと思った。寝てそのまま起きれなくなりそうだなって思った。もし起きれなかったら、行かなくていいやって思った。そんな感じ、でした。
ほーんとどこいっちゃったのーって思ってたんだけど、その「好き」って気持ちを思い出させてくれたのはオタクたちだった。
朝ゲイ、なんだかんだ起きれた。起きれたから準備した。なんなら手紙も書いた。始発に乗るためにちょっと走った。久しぶりってほどでもないオタクと並んでこの後どうするー?なんて少しだけ話して。
話に入るわけでもなくただ聞いていただけだったけど。
「きまるくんだいすき!!」
「はくちゃんかわいい!!」
「ぺいちゃん会いたい!!」
ってずっと、ほんとにずっと言ってたんだ。
”おなカマは推しへの愛で溢れてる”っていつもいつも思っていたけど、本当に朝でも夜でも関係なくって、おなカマが推しを「好き!」って思ってる気持ちがキラキラしてて。輝いてて。聞いていたら私のところにも「ミキティーさん!だいすき!」の気持ちが何事も無かったように「オハヨー!」って帰ってきて、「もう!どこに行っていたの!」なんてね。
探していたんだよ。あなたのこと。
ゲイちゃんたちは朝からとんでもねぇライブをするし、ミキティーさんはかわいいし、かわいいし、大好きだし。
「あぷがにのこと考えてたら眠れなかったの!ずっとTwitter見てた!かなた!」
って意図も簡単に私のことを片手で救いあげて、
私は「寝て…」としか言えなかった。
そうやって!そうやって!ずるいよね!本当にミキティーさんはずるいね!かわいいだいすき!!!!!!!!!私のTwitterは公開ラブレターなんだから「好きの気持ち」がなきゃね、なにも呟くことないんだよ!!ガハハ
私の中で止まってた2日間のだいすきの気持ちの分もこれから伝えさせて。ね。
ミキティーさんだあいすき!!!!!!!!!!!!
呼
あぷのツイート見て元気出た!
あぷツイート、元気が出るからずっと見ちゃう〜
あぷ、あぷ
かなた
君が名前を呼ぶ度に心が踊る。
君の中に私の存在があることが嬉しくて
たまらなくて
そろそろ本当の名前を教えてもいいなと思ったけど、私も君の本名知らないし
このままこの距離でずっといてもいいのかもしれないと思った。
でも、私の本当の名前を君の口から聞きたい。
欲張りになってもいいですか?
熱
実家に帰っていました。
12月のJAPAN GAY TOUR 青森の時に一瞬だけ帰って、それ以来の実家でした。7ヶ月半ぶりくらい?でも1週間も帰るなんていうのは1年ぶりくらい?かな。
久しぶりに会った母と姉と祖母はなーんも変わってなくて、むしろ前より仲良く暮らしていた。私が学生だったときはあんまり遠出はしなかったのに、今はいろんな所に車で連れてってもらっているらしい。温泉が大好きで、私も毎週のように温泉に通っていたけど、今はいろんなところの温泉に行って、広いお風呂、露天風呂、熱い風呂に入っているらしい。天気がいい日は家の前でテーブルを並べて夜までお酒を飲んで、ご近所さんも交えてお話しているらしい。何故か用もないのに1ヶ月に1回はニトリに行くらしい。なんで??これは純粋な疑問なんだけどね。
私が家を出てからのびのびと生活しているように感じた。よかったねぇ。
私はとんでもねえダメ人間で、帰宅部のくせに家事を手伝うわけでもなく、友達と遊びに行くわけでもなく、バイトするわけでもなく(バイト禁止だっただけだけど)、ほんとにただダラダラとなんとなく過ごしていた高校時代だった。小中はまあそれなりにいろいろ頑張ってたけど、高校はまじでその反動かなんなのかなーんにもしなかった。勉強もテスト前に徹夜してそれなりの良くも悪くもない点数を取って、検定とかはできるのだけは授業でとったし、とれないものは取れないと諦めて捨ててた。ほんとにさ、生きてる意味、あるの?ぐらいの人間だった。生きてる意味といえばオタクすることぐらい。お小遣いを貯めて貯めて貯めて、長期休みは許可書を書けばバイトができたからバイトしてまたお金を貯めて、絶対行きたい!と決めたライブは自分で夜行バスのお金も出してたから、行きたいライブが重なるとまー大変で、取捨選択の毎日だった。行けなかったライブは夜中まで行った人のレポを漁って、(こんなことがあったのか)(そんなことを言ったのか)と想像して楽しんでた。
そんなオタクな娘が家にずっといたらさ、そりゃあ母も行きたいとこいけないよね。お外でご飯なんか食べれないよね。世間の目はこわい。私的には私よりも向かいのおうちの息子が夕方になると宇宙と交信する方がよっぽどこわいけど。
うちはうち!よそはよそ!そうだねお母さん。
でもぜんぜん変わらなかった。
変わったことといえば、お母さんが私が昔使ってた小さなアイロンを使って髪を伸ばしてたり、姉が前髪をくるって巻いてたりすることぐらいかなぁ?自分の見た目に気を使えるようになるくらい心に余裕ができたってこと。いいことだぁ。
こうして書いてるのは多分寂しいから。羨ましいから。私がもし、実家に残って就職してたら、なんて何度も考えたけど、今更想像なんてできなくて。でも全部母任せで生きてきたから、20歳になって洗濯もできない人間になってただろうなって思ったら、上京してよかったなって思ってる、なう。でも楽して生きてーー!!って思うのも、人間だからなのよ。
【1人で生きていけるなんて飛び出したのに結局僕が求めてるのは他でもない人の温もり】
毎日寂しくて泣いてる日もあった。家に帰っても話し声ひとつなくて。私は寮生で友達いないし、頼れる人も近くにはいなくて。愚痴を聞いてくれる人も、楽しかったことを聞いてくれる人もいない。ご飯は自分で作らないと出てこないし、洗濯も自分でやらなきゃ溜まる一方だし。WiFiないから動画も見れないし。仕事も上手くいかないし。
もう辞めよう。仕事も。人生も。
何度考えた?
なんでもいいから消えたかった。どうでもよかった。全部が面倒だった。憧れで優しくて大好きな先輩がいた。本当に大好きだった。恋かと思うくらいに。
でもその先輩は夏になって本店に異動した。まじで超泣いた。最後の出勤の日に、たまたま一緒で、最後の挨拶で超泣いちゃったの。私。びっくりするぐらい泣いちゃって。自分でも引いた。ロッカールームで泣いて、(よし、行ける)ってなって部屋を出たらごみ捨てに行って帰ってきたその大好きな先輩と居合わせて、いやなんでや、となったのをよく覚えてる。「また泣いちゃうんで話しかけないでください」と言ったらけらけら笑ってた。いやまじで。
その頃には本当にね、辞めてしまおうと思って、どうなってもいいと思って、転職サイトばっかり見てた。面接まで行った。結果は合格してたけど、結果が出る頃には私は救われてたから。
「今日のライブ良かったでしょ!?」
【やりたくないならやらなきゃいい】
【仕事学校 辞めちゃえばいい】
【じゃあ明日からどうやって生きるの?】
普段新曲を初めて聴く時はダンスばっかり見ちゃって歌詞は聞き取れないくせに、ここだけ、ここだけ覚えてた。8月31日。
朝起きるのが怖かった。早番が心底嫌で、なにも出来なくて失敗ばかりでやりたくなくて。私は接客がしたかったのにってずっと思ってた。私の家庭科の授業は高校一年生で終わってたのに。調理なんて出来るわけなくて。
寒天も求肥も粟羊羹もみかん羹もかき氷も、なんどもなんども失敗してなんどもなんども作り直して。泣きながら上司に「私には向いてないです」「辞めたいです」って訴えた。
私が救われた8月31日以降、何がどうなったかって言ったら、どうしようもなくやりたくなかった早番にシフトを代えてもらうことが増えた。理由は単純で会いに行くため。
この仕事が終わったら会える、というのは私の仕事に対するモチベーションをあげた。
絶対に失敗してはいけない求肥チャレンジは負けず嫌いな私を燃えさせたんだ。「こうしたら上手くいく」「こうした方が早く終わる」たくさん頭を使った結果、失敗は減っていった。求肥だけじゃない。その他もぜんぶ。
私は何度でも救われた夏の話をするよ。
今年も夏がきた。毎日毎日大変忙しくて本当に笑っちゃうくらいwwwwww笑えないくらいまじでwwwwやばいんだけどwwwwさ。
朝も夜も大好きな人に会える。大好きな人と船に乗る。大好きな人と海に行く。大好きな人と大好きな人の話をする。それだけでさ〜〜救われてるんだ本当に。ハー!!夏ってこんなに楽しかったっけ!?!!?
2019年の夏は本当に楽しい。まだ始まったばかり。もっと楽しい思い出増えるよ。まだまだ、ね。エーー!楽しみすぎる!ね!ミキティーさん!!
心
間違った強さを手にしていた。
私は私で他の誰でもない。私には出来ないことを出来る人はすごい。だってそれは私には出来ないから。出来ないことが恥ずかしいことなんだと知っているから。出来ないと笑われた。「どうしてこんなこともできないの?」出来ないから出来ないんだよ。何度やったって、何度練習したって出来ないものは出来ないし、無理なものは無理。だから自分を誤魔化すようになった。どうにか他人にバレないように。失敗は恥ずかしいことで、やってはいけないこと。私が命を削って作ったものが誰かの笑いものになるなんて耐えられなかった。それは私にとっては傑作なのに。頑張った証なのに。「なにこれ笑」「下手くそ笑」に対して「やっぱり?笑」「だよね笑」としか返せなくて。顔では笑ってても心は泣いてた。しくしくしく。自分で自分の作品に「だよね笑」なんて言ってしまうのも自分が弱いから。「そんなことないじゃん!」なんて言える強さも度胸も私にはない。しくしくしく。たくさん傷ついた心は棘だらけで、自分を守るのに必死で。
そうやって生きてきたら、褒められたらなんて返したらいいのか分からなくなった。傷だらけの心は優しさに弱い。「すごいじゃん!」「そんなことないです」「ここよく出来てるね」「そうですか?わからないです」
本当は嬉しいくせに粗を探して自分を否定するのが癖になった。素直じゃない。こんな私でも愛してくれますか?愛されたいと思うのはいけないことなのですか?
愛
夢が叶った瞬間。
正直、6月から、とんでもない早さで7月14日がきた。みんなと行った一都六県。近いところだけ、行けるところだけ、無理しないで、行けたらいいな、ぐらいに思ってた。交通費も時間もかかる。40分ほどのライブのために、3時間電車に乗る。でも、それでも、今の彼らを見逃したくなかった。どんどんパフォーマンスの質が上がって、どんどん良くなるライブに胸が高鳴った。今日より明日、明日より未来。その全てを私は逃したくなくて、早番で仕事を終えて電車に飛び乗ってダッシュした。終電が早すぎて時計とにらめっこしながら特典会に並んだ。多少の無理は平気だった。
そうやってただひたすら各地を駆け回っていたらあっという間に7月14日がきた。当日、何度も何度も「ほんとに今日なの?」と繰り返していたのは、発表されてからあっという間すぎたから。”駆け抜けた”という言葉がぴったりだった。Zeppの前に着いて、物販に並んでいても、よっしーさんを見ても、わかめさんを見ても、実感がなくて、夢を見ているような気分だった。楽しみで、楽しみすぎて、なんだかよく分からなかった。
並んでる間に繰り返し繰り返し何度も1曲だけをリピート再生していた。まさか1曲目だとは思わなかった。カチ、カチ、という時計の音。優しい透き通るような4色の声。ぽちぽちと申し訳なさそうに降っていた雨も開演前にはやんでいた。Zeppの前に二丁魁のために、二丁魁を見るために集まった人達を見て涙が出そうで、まだ早いと堪えた。
【一緒に叶えたこの景色は忘れないから】
私は知っている。
6月29日の最後の対バン、出番がトリで、後ろに下がる男性に「二丁魁見ていってください!お願いします!」と声を出すおなカマを。
フライヤーをファイルに入れて持ち歩くおなカマを。
ポスター拡散計画で、電話が苦手なのに電話でアポをとってお店に持っていったおなカマを。
チケットのQRコードを背負って歩くおなカマを。
後ろから見えた愛の景色は私だけのもので、私にしか知らない。結構現場に足を運んでいても私には分からない顔、男性、たくさんいた。たくさん、人がいた。たくさん、おなカマがいた。フロアは愛で満たされてた。
私は知らない。
こんなに愛の詰まった現場を。Zeppの広い箱が、広いと感じていたステージが、全部、愛のかたまりだった。
【愛はここにあるよ】
【人を愛するよ】
【愛は気がつけば ほらここにあるから】
2000人も人がいたら、私、絶対寂しいと思って泣くと思ってた。だってアイソは、200人くらいしか入らなくて、アイソでも踊れるくらいのとき、あった。私は知ってるもん。柵がなくて、ステージとフロアに境目がなくて、ステージも低くて、手を伸ばしたらミラーボールに手が当たって。特典会のための個室みたいなのがあって、長いソファがあって、小さなテーブルがあって、カーテンを開けたら超いい匂いがして。
2000人。ほんとにすごいや。ほんとに。2000って指じゃ数えられないよ。それはそう。
【誰かに貰った物や記念品 思い出にそっと蓋を閉める】
30曲の中には私が初めて聴いた曲、初めてのライブで聴いた曲、歌詞が印象深い曲、振り付けがかわいいと思った曲、どれも大切な思い出が詰まってて、全部に思い入れがある。何度聴いても新鮮な気持ちで、飽きることなんてなくて、聴きたくなるのは二丁魁の曲なんだ。
全曲フルなんて本当に夢みたいで。前にね、アイソで誰かに「私いつか全曲ライブが見たいの。くじで全曲出るまで帰れないやつ。でもそういうのじゃなくていいから、全曲ライブしてほしいの。」って言ったことがあるんだ。でもね、その人は「体力的にも出来なさそうだよね〜〜」って、現実的に考えたら私も「そうだよね〜」としか返せなかった。だから、さあ。ね。すごいね。すごかったなあ。
そう!夢といえば、ボク嫁で銀テが飛びましたよ!!すげい!!ほんとにびっくりしたなぁ。だからもうボク嫁聴くとさ〜〜「まだ (パアアアアン!)」って脳内で銀テ飛ぶんだよね。もうこれ一生飛びます。私のところには銀テ届かなかったけど拾った〜〜赤しか拾えかなかったけど〜〜〜赤しか落ちてなかったんだもん(なんで?)
【あなたの夢は?】
そう聞かれて何も思いつかなかった。だって就職してさ、それなりに生活出来て、もう、何も追うものがなくなってしまったんだもの。学生の頃はそれなりに、「優勝します!」とか「全県出場!」とか、「テストで80点以上!」とか、あったよ。目標たててそれに向けて頑張ってた、と思う。けどさ、それがなくなって、「あなたの夢は?」って聞かれたら、「夢?なにそれ美味しいの?」って感じだった。でも、今はね、ミキティーさんの夢が私の夢になりつつ、ある。銀テが飛ぶのだってそう。もっと大きくなることだってそう。私はミキティーさんとずっと一緒にいて、ミキティーさんを一生幸せにすることが、夢。
重〜〜〜〜〜!!!!()
はやく笑顔のミキティーさんに会いたいです。ミキティーさんのことが今日も大好きでした。
最近自分が接触厨なんじゃないかって悩むことあります。なぜかというと私ついったーに接触のレポしか書かないから。チェキを載せるのもそう。ライブのレポが書けないのもそう。でも私ライブ中にそんな評価者みたいな言葉ぜんぜん思い浮かばなくて、(よかった!)しか言えないし、(楽しかった!)しかなくて、「この曲のここでこういう顔してこういうところがすごい良かった」っていうのはライブ終わって1時間から2時間くらい後にならないと思いつかなくて。ちゃんと見てるしすごい、見てるのにね〜私にはダメだった。向いてないんだな〜って思った。
私はステージの上のミキティーさんも好きだし、私だけに向ける顔も好きだし、私をぎゅってする腕も体も脚も全部好きだわ!!そう!!ミキティーさん!!ミキティーさんがだいすき!!いえーーい!!
だから私は誰になんて言われたっていいです。大好きも会いたいも、全部私の気持ちだし、全部私だし、、私は私!!いえーーい!!
だんだん意味不明になってきたので終わります。
今日もどこかで笑っていて。
人
ずっとひとりだったのに。
どきどきしながら並んだアイソトープラウンジ。誰とも目を合わさずにスマホばかり見ていた。絶対前で見たくて長く並んだ日も、ずっと1人で、スマホを見たり、手紙を書いたり。気づいたら私の後ろにたくさんの人が並んでいて。それでも私はずっとひとりだった。
電波がほぼないアイソで。みんなが「今日よかったね!」「あそこが可愛かった!」そんな話をしている中でも1人で。カーテンを開けて初めて8つの瞳と目が合った。
特典会が終わったらサッとドリンクを交換して、撮ってもらったチェキを眺めて、きらきらした思い出を胸に抱いてにやにやしながら駅に帰った。走り出しそうなくらい早歩きで。
【二丁魁さん気になってる…行こうかな…】
のフォロワーさんのツイートにすぐ
【楽しいですよ!ぜひ!】
ってリプして。
【楽しかった!今特典会並んでる!】
のツイートに
【えー!いいなぁ!楽しんできてください!】
ってまだ特典会に並べない臆病な私はリプしてた。
そして、
「もしかして彼方さん?」
の声に振り向いたら、
私は1人じゃなくなった。
それからどんどん増えた。私の名前を呼ぶ人。
ライブ前並んでる人を見ながら「あっ!久しぶりじゃん!」なんて会話してるのが羨ましかった。
ライブ後「ここがよかった、あそこがよかった」って話してるのが羨ましかった。
今はたくさんの人が私とお話してくれます。
ライブ前並んでたら「あ!お疲れ様です!」「久しぶり!」「早いね!」って声かけてくれる人がいて、
特典会待ちは「ミキちゃん出たよ!」ってチェキ持って話しかけてくれる人がいたり、「ここがよかった!」って一緒に並んでくれる人がいたり、
ライブ後は「ここがよかったよ!」ってご飯食べに行ったり、一緒に電車に揺られたり。
人見知り、根暗、陰キャ。高校でも1人で移動教室してるし休み時間も1人で寝てたし、ペア作る授業は世界一嫌いだったし、友達なんていらないと思ってたし。そういう友達ごっこするくらいなら社会人になって仕事した方がいいと思って学生をやめた。
まさか私も、こんなに、たくさんの人と、仲良くなれるなんて思ってなかったからさ。どうしたらいいかわかんなくなる時、あります。
幸せな悩みなのかなって今では思うんですが。
3人から100人、450人、800人、1200人、1500人、2000人。
ぜったい埋めようね。ぜったい。
ぜったいZeppを倒して、次の
夏
今年の夏はどんな色になるかな。
夏。好きか嫌いかで言ったら嫌い。暑くてベタベタするし。夏に楽しい思い出は今のところ、ない。部活で汗を流して、自主練でラケットで虫を殴りまくってたか、高校野球を見て青春を感じながら家でアイス食って寝てた。毎日ご飯は冷やし中華or素麺。夏休みの宿題に追われて、夜中まで問題集と答えとにらめっこ。夏ってそんなもん。でもなぜか終わる時はいつも寂しい。太陽が昇って、暮れていく。それだけで寂しい気持ちになる。真っ赤な夕焼けもサライの歌も、夏が終わるってなんか寂しい。
去年の夏は何してたかって、思い出せないくらいには感情が死んでた。春は優しかった副店長も、先輩方も、繁忙期でピリピリしだして。私みたいな何も出来ない新入社員は、人数合わせで何の役にもたてなくて。早番をしだして毎日朝が怖くなって
「明日なんか来なきゃいいのに」
ってずっと思ってたら眠れなくなって。
でも朝は来るんだ。魔法使いでもなんでもない私が願ったところで、時が止まるわけない。何時間も眠れないまま仕事に行って時間に追われて、失敗繰り返して怒られて、残業して帰って。疲れてるはずなのに眠れなくて、朝を迎えて。
そりゃ体調崩しますよね、分かってる。分かってた。
「最近眠れなくて」
副店長に言ったことがある。返ってきた返事は「はぁ?社会人なんだからそういう理由で休まないで」
まあ、そうですよね。知ってるよ。知ってる。それはそう。
でもさ、眠れない理由、分かるか?あんたに。テレビを見てて。ゲームをしてて。そんなことじゃないのに。聞いて欲しかったのに。
1人で暮らしてて誰にも何も言えなかった。必死で自分の中で割り切ってたら、感情なんて亡くなった。明日なんか来なくていいのに。私なんて消えちゃえばいいのに。私1人いなくなったとこで世界は回るし、何もかもどうでもよくて。
超暑いのに黒いスーツを着て向かったのは職場じゃない。
私は人を笑顔にする仕事がしたいと思ってたから。ただの興味。ここなら自分の得意が生かせて、楽しく仕事できるんじゃないかって思って。なんとなく、自分から行動してみた。それだけ。
結果は合格してた。そのままさ、結果に従ってたら今どんな生活してたのかな。って気になる。パラレルワールドの自分へ。今幸せですか?
そんな夏の終わり、8月の最後
出会った人達がいる。あなたたちだよ。
ライブには行ってた。休みだったらフリーのやつには。ちょいちょいね。あと5/1とか。ピューロとか。
ちゃんと顔と顔を合わせてお話したのは、夏の終わりが初めてだった。最初は訳が分からなかった。四方八方から聞こえる声に、キョロキョロするしかなくて。
「就活?」(スーツだったから)
「ねえ今日のライブ楽しかった!?」
「何が良かった!?」
「ありがとう!!」
訳が分からなかった(2回目)
カーテンの向こう側はすげえいい匂いがして、優しく手が伸びてきて、みんな私のこと見てて、
訳が分からなかった(3回目)
人と話すのが苦手で、というか、会話をするのも職場以外だとないから、最初は何回も聞き直しながら会話してたの。懐かしい。何か言われる度に「ん?」って聞き返してごめんね。脳内処理がうまくできなくてさ。
大好きになったあの日から、無色だった毎日に色がついた。淡いピンク。
もう私は「明日なんか来なきゃいいのに」なんて思わないよ。
むしろ明日、未来がね、楽しみになったから。
あと3日。あと2日。明日。毎日指折り数えてたのはあなたに会えるまで。
そしたら不思議と仕事もなんだか上手くいくようになったんだ。すごいね。きっとみんなは魔法使いだ。会いに行くたびに「うまくいくよ」って「だいじょうぶ」って魔法をかけてたんだ。きっと。
「楽しい」「嬉しい」「悲しい」「悔しい」「幸せ」
たしかにあの瞬間、私の世界が回り出した。
大袈裟かもしれないけど、大袈裟ぐらいが丁度いい。私はあなたが大好きすぎるから、それぐらいで。
今年の夏はどんな色になりますか?
できることなら、今年の夏は悲しい思い出よりも、あなたと作る楽しい思い出でいっぱいにしたいです。
もうすぐ、あなたに出会った夏が来るよ。
おしまい。