ずっとひとりだったのに。

 

 

どきどきしながら並んだアイソトープラウンジ。誰とも目を合わさずにスマホばかり見ていた。絶対前で見たくて長く並んだ日も、ずっと1人で、スマホを見たり、手紙を書いたり。気づいたら私の後ろにたくさんの人が並んでいて。それでも私はずっとひとりだった。

 

電波がほぼないアイソで。みんなが「今日よかったね!」「あそこが可愛かった!」そんな話をしている中でも1人で。カーテンを開けて初めて8つの瞳と目が合った。

 

特典会が終わったらサッとドリンクを交換して、撮ってもらったチェキを眺めて、きらきらした思い出を胸に抱いてにやにやしながら駅に帰った。走り出しそうなくらい早歩きで。

 

【二丁魁さん気になってる…行こうかな…】

のフォロワーさんのツイートにすぐ

【楽しいですよ!ぜひ!】

ってリプして。

【楽しかった!今特典会並んでる!】

のツイートに

【えー!いいなぁ!楽しんできてください!】

ってまだ特典会に並べない臆病な私はリプしてた。

 

そして、

「もしかして彼方さん?」

の声に振り向いたら、

私は1人じゃなくなった。

 

それからどんどん増えた。私の名前を呼ぶ人。

 

ライブ前並んでる人を見ながら「あっ!久しぶりじゃん!」なんて会話してるのが羨ましかった。

ライブ後「ここがよかった、あそこがよかった」って話してるのが羨ましかった。

 

今はたくさんの人が私とお話してくれます。

ライブ前並んでたら「あ!お疲れ様です!」「久しぶり!」「早いね!」って声かけてくれる人がいて、

特典会待ちは「ミキちゃん出たよ!」ってチェキ持って話しかけてくれる人がいたり、「ここがよかった!」って一緒に並んでくれる人がいたり、

ライブ後は「ここがよかったよ!」ってご飯食べに行ったり、一緒に電車に揺られたり。

 

人見知り、根暗、陰キャ。高校でも1人で移動教室してるし休み時間も1人で寝てたし、ペア作る授業は世界一嫌いだったし、友達なんていらないと思ってたし。そういう友達ごっこするくらいなら社会人になって仕事した方がいいと思って学生をやめた。

 

まさか私も、こんなに、たくさんの人と、仲良くなれるなんて思ってなかったからさ。どうしたらいいかわかんなくなる時、あります。

 

幸せな悩みなのかなって今では思うんですが。

 

 

 

3人から100人、450人、800人、1200人、1500人、2000人。

 

 

ぜったい埋めようね。ぜったい。

 

ぜったいZeppを倒して、次の

 


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