星に願いを

 

拝啓   皆様、如何お過ごしでしょうか。

 

 

2月27日、まだ肌寒くて薄着するには早すぎる季節。暖かい日差しから少しだけ春の香りがして嬉しかったあの日。「またね」と手を振ってから早4ヶ月ちょっとが経ったね。

 

世界も季節も変われば、アイドルも変わるなんて誰が想像していたでしょう?私は彼らが変わらないことを信じすぎていた。変わらないことは決して悪いことではない。むしろ良くするために変えていかなければならないことなんて山ほどある。と私は思う。でも今日はレジの操作方法が変わると聞いて(変える必要ある?)と思っている。あらゆる決済方法があるおかげで、世の中は便利に回ってるけど、変化に対応しなければいけないこちらの身にもなってくれないかな。

 

時間が経てばあなたも変わるし私も変わる。例えば趣味嗜好。例えば身長体重。例えば性格考え方。仕事がなくなった2ヶ月間、やりたかった事は何一つできなかった。おかしいな。理想と現実は違うんだ。家とコンビニしか往復してなかったから、久しぶりにヒールを履いて一日仕事した暁には両足両小指に水膨れが出来てしばらくパンプスは履けなかった。最初は順調に昼も夜も寝れてた。健康的なのかはわからないけど。でも1回夜中起きてしまったが最後、昼夜逆転生活の始まりだった。そんな生活のささやかな楽しみは朝4時から5時くらいの日が昇りそうな時間に窓を開けて涼しい風をとり込んで、外をぼーっと眺めることだった。うっすらオレンジから、青のグラデーションを見るのが好きだった。なんだか世界にひとりぼっちになってしまったようで、(いつまでこんな生活続くのかな)なんて仕事を恋しく思い日もあった。今は全くそんなこと思わない。願うことならずっと家にいたい。毎日出勤して現場に行って、家にいる時間の方が短かったのに。出不精の本性、イェア(韻を踏んでいます)

 

時が止まったんだと思ってたら、たった3日間で何もかも変わってしまった。びっくりしちゃった。ちょっと私にはついて行けません。ん?何がどうなったんですか?

 

整理すると、私の大好きな人達は形を変えてしまったらしい。あの時から感じていた違和感がもやもやと大きくなって、破裂した。そうか、そうだったんだね。

 

私が信じていたものって何だったんだろうか。私がいたかった世界はなくなってしまったんだろうか。自己中心的でごめんなさい。でも、私は私の幸せのために生きてるから。いや、大きく言いすぎた。生きてるからには好きなひと、ものを追いかけていたいから。何だったんだろうって考えたんだけど、すごく楽しかったなって気持ちが大きかった。だって本当に楽しかった。好きな人に会うために指折り数えてた毎日が、今では夢みたい。そのためならなんだって出来た。なんだって乗り越えられた。会えない日々も頑張ろうと思えた。私の人生で、関東をぐるっと回るなんて経験するとは思わなかったし、大阪も名古屋も行けるとは思ってなかった。わざわざライブで青森に行くなんて思わなかった。先述したが、私はできることならあまり外には出たくない。家でごろごろしていたい。何もしたくない。そんな私が、だ。これはすごいことなのである。いろいろな経験をぎゅっと詰め込んで、まるで学生の頃は出来なかった青春を取り戻すかのように、汗をかいて走り回って、恋をして。たくさんの人に出会った。2年間、長いようで短かった。だって指折り数えてたら1ヶ月、1年なんてあっという間で。でもそこには数え切れないほどの思い出がある。詰まりすぎている。

 

先日、スマホの画像を整理していたら、消せないみんなとの写真が多くて、あんなこともこんなこともあったなって、走馬灯のように見返してしまった。アイソやLOFT、青森、大阪、名古屋、赤鰤、Zepp。海とか公園とか、ほかにもたくさん。思い出の欠片を集めて繋ぎ合わせたら、そこには愛しかなかった。

 

「毎年こんな夏だったら、来年も生きるのも悪くないかもね」

なんて生きる願望薄めのくせに思ってしまったあの夏に帰りたいなぁ。

 

 

お気持ち表明なんてできなかった。近況報告でした。それではまた逢う日まで