carpool
囁くように、語るように。
12月16日先行配信された2ndフルアルバム「in bloom」のリード曲、「carpool」。
日付が変わってダウンロードして、1回目大号泣である。え、そんなことある?だってまだ歌詞も読んでない。解釈も何もしてないのに、メロディにのせられた声だけでぼろっぼろになってしまった。なんてことなの。ここからは私の解釈であって、きっと、色んな考えがあると思うし、聴いた人にはその人の解釈ができると思うから、聴いたことないよって人は是非聴いて欲しい。
【STAFF】
— 斉藤壮馬【Artist Official】 (@SomaStaff) 2020年12月16日
またアルバム『in bloom』から「carpool」の先行配信もスタートしております。
一足はやくフルが聴ける機会となっておりますので
よろしければダウンロードくださいませ。
▼ダウンロード先リンクまとめhttps://t.co/Hpo4ZHdiNQ
▼「carpool」YouTube視聴https://t.co/3iexJEz1ka https://t.co/5a8TbSK60z
正直YouTubeのワンコーラスだけではまだ、なんとも言えないが、世界観最高なのでおすすめである。
まず、「carpool」の意味。
https://ejje.weblio.jp/content/carpool
【相乗り】という意味があることから、ドライブしているのか?と連想される。実際、MVでも、免許をもっていない推しが車の運転席に座って「日記」を開いている情景がある。
「まだ暗いうちにこっそり待ち合わせて海へ行こう」
「ぼくらいつか残した悪い秘密の日記を持って」
「サイダーみたいな空気で満たされる朝の中」
「眠たそうに前を向いたきみの目は何を見ていたんだ」
この話の登場人物は『ぼく』と『きみ』である。「まだ暗いうちに」というのは夜中から朝方を指している。世の中が寝静まっていて、外には誰もいない。この世界には『ぼく』と『きみ』しかいないような感覚になる。
「運転席はいつだって 『きみ』だけの専用席」
「隣の席はいつだって 『ぼく』だけの特等席」
「オープンカーに飛び乗って 海沿い誰より走る」
この時点ではまだ車に乗っているのは2人。
「ガラスの瞳で『ぼく』を見て迷子みたいで」
「数年先はいつだって 空想の話みたいで」
「数分あとのことだって分かっちゃいなかったんだな」
「冷たいだけの質量が 残酷に『ぼく』に告げる」
「夢じゃないんだってさ」
いやいやいやいや、『きみ』死んどるやないかい。
迷子のような『きみ』の瞳は、『ぼく』に助けを求めていたのかもしれない。数年先のことなんて誰にも分からない。「空想」とは現実には起こりえないことを想像することである。もしかしたら、『きみ』は『ぼく』にそういう話をしていたのかもしれない。
「冷たいだけの質量」とは海水ではないかと思う。朝方のまだ寒さの残る空気で、残酷な現実を『ぼく』に告げるのだ。夢であって欲しいという願いは虚しくも散る。
「とどかない」
「どうして」
「さざなみの間から『きみ』が呼んでる」
さざなみとは細かくたつ波のことである。おいおいおい、『きみ』海から呼んどるやないかい。
「泡沫の日々はさ ぼくらだけのものだよ」
儚く消えやすいものの例えが、「泡沫(うたかた)」である。泡のように消えやすい。ぼくらが残した悪い秘密の日記は『ぼく』と『きみ』しか知らないもので。
「水平線の先なんて知りたくもなかったよ」
「運命なんて捨てようって あのときは言えなかったな」
これは『ぼく』が境目で考えたことなのではないか?水平線の先。私はこれを生死の境目と解釈した。
「運転席はいつだって『ぼく』だけの専用席で」
「オープンカーに飛び乗って 海沿いひとり走る」
「隣の席はいつだって 『きみ』だけに空けてあるよ」
昔は”きみだけの専用席”だった運転席が、今は”ぼくだけの専用席”。車には1人しか乗っておらず、隣の席は『きみ』だけに空けてあるよ、と。
「すぐ追いつくから」
「その場所で待ってて」
これは2つの解釈ができると思うんだが、
①『ぼく』死んでる説
②『ぼく』助かってる説
①さざなみから『きみ』に呼ばれて海に飛び込んだ『ぼく』は、生死の境目を彷徨いながらも、『きみ』には「届かない」。だから「すぐ追いつくからその場所で待ってて」と。
②さざなみから『きみ』に呼ばれ、生死の境を彷徨いながらも、命は助かった『ぼく』が、『きみ』が亡くなった海に再び訪れ、まだ行けないけど、「すぐ追いつくからその場所で待ってて」と。
②はこの文章を書きながら、(もしかして死んでないのでは!?)となったので、書き足したので、まぁまぁのニュアンスでしか伝わらないは御容赦願いたい。やっぱり死んでるのかな…。
最近は歌詞が聞き取れないように歌っていた推しさん(それをかっこいいと思っているのが可愛い)が、carpoolは囁くように、語るように、優しい声で、物語を紡いでいるのが、私的にウワッ、こいつ、、となった。パレットと比較すると聞き取りやすくて助かる。それが推しさんの表現、作品、なので、私はどっちも好き。
12月23日発売のアルバムにはもう一曲、こんな感じの曲があるって言ってて、こいつはほんとに…と頭を抱えたんだが、本当に楽しみで仕方がないです。ありがとうございます。
また解釈的なブログ書きたいな〜